THE 上質レンズ : CARL ZEISS JENA PANCOLAR 50mm F1.8
東ドイツのCARL ZEISS JENAの銘玉と言えば一番人気は「FLEKTGON 35mm F2.4」ですが、私が最初に手にしたのがこの「PANCOLAR 50mm F1.8」。ちょっと陰に隠れた存在です。
「PANCOLAR 50mm F1.8」のモデル変遷は....
- 前期:1965年~ 4群6枚のゼブラ鏡筒、アトムレンズ
- 中期:1970年~ 5群6枚のゼブラ鏡筒、非アトムレンズ
- 後期:1975年~1981年 5群6枚の黒鏡筒、マルチコートレンズ
.....となっておりますが、私が所有しているのは後期型。後期型にもバリエーションがあるようで、私のものはレンズ銘板に「AUTO」という記載があります。これが「erectric」と記載されてるモデルはマウント面に電気接点があります。マウントアダプタを介して使う前提では、どちらでもいいのでしょうが少しでもトラブルを避けるという意味で「AUTO」モデルを選びました。
このモデル、比較的容易に入手することが可能です。程度のいいものが2万円以下で販売されています。国産の50mmオールドレンズに比べれば倍以上の市場価格ですが、人気の「FLEKTGON 35mm F2.4」に比べれば1万円以上安価です。
海外のバイヤーから直接買い付けて流通しているモデルが多いせいか、似たような価格で販売されていても、程度のばらつきが大きいように感じます。光学系はもちろんですが、実際に手に取ってみると、絞りやピントリングの操作感に違和感を感じるものが結構ありました。できれば実際に手に取って選びたいところです。少なくとも返品可能な店、信頼のおける店での購入をお勧めします。
- 構成:5群6枚
- 最短撮影距離:35cm
- マウント:M42
- 重量:220g
- 絞り羽根:6枚
- 絞り:F1.8~F22
- フィルター径:49mm
最短撮影距離も短くボケ味も期待できます。落ち着きのある上質な描写が得意とされるこのレンズ。X-E2との組み合わせでどんな描写を見せてくれるかとても楽しみです。
試写: