1979年の完成度 : Canon NEW FD 24mm F2.0
だいぶ前に入手はしていたんですが、あまり登場機会がなく紹介が遅れていました。今回紹介するのは「 Canon NEW FD 24mm F2.0」です。
このレンズが登場したのは1979年。1970年代初頭から始まる「FL~FD~NewFD」と続くFDマウント系の歴史の中で「24mm F2.0」というスペックが登場するのはこのレンズからです。
広角系の「明るい」レンズの量産化は、光学設計/コーティング技術の進歩を待たねば実現できなかったことが伺い知れます。ちなみにライバルであるNikonの「24mm F2.0」が登場するのは1977年です。
同じFDマウントで一般的なのはやはり「24mm F2.8」の方ですね。こちらの方が程度のいいものが簡単に入手可能です。発売当時の価格は「24mm F2.8」は¥40,000-、「24mm F2.0」は¥71,000-です。当然出回っている数も違うようで、「24mm F2.0」の玉数は少なめです。見つからないわけではありませんが、そこそこの程度の物が¥20,000-以上の相場で売買されています。
広角の部類のレンズですが、鏡筒はコンパクトで、フィルター径も52mmに収めています。オールドレンズ愛好者からは「NewFDは鏡筒がプラスチッキーで安っぽい」とか言われることもありますが、サイズの割に適度な重量感があって、(私は)安っぽさは感じません。真っ黒な鏡筒に緑と白の文字のデザインも、(私は)割と好きです。
- 構成:9群11枚
- 最短撮影距離:30cm
- マウント:FD
- 重量:285g
- 絞り羽根:8枚
- 絞り:F2.0~F22
- フィルター径:52mm
FUJIFILM X-T2に取り付けて近隣をお散歩です。
PENTAXのTAKUMAR、NIKONのNikkor、YACHICAのMLなど...FUJIFILM X-T2とは、いろいろ組み合わせて遊んでますが、NewFDとの組み合わせは、割と相性がいいような気がするのは私だけかな。
以上、久々の更新でした。