現代に通じるCanon標準レンズの原点 ~ Canon NEW FD 50mm F1.4 ~
今回紹介するオールドレンズは「Canon NEW FD 50mm F1.4」です。Nikonの50mmF1.4と双璧をなすと言っても過言ではないでしょう。今さら言うまでもなくCanonの標準レンズといえばこのレンズを思い浮かべる人も少なくないはずです。
「FD 50mm F1.4 S.S.C」も所有していたのですが、他のNew FDに比べて色のりが少したんぱくなような気がして(あくまで個人的な主観)いて、FUJIFILM X-T2との組み合わせにおいてはこちらの方が相性がいいのではないかと思い乗り換えました。
レンズ単体としても、ボディセットとしても、非常に多くの数が販売されたので、簡単に入手することができます。1万円も払えば程度のいい個体が見つかるはずです。
- 構成:6群7枚
- 最短撮影距離:45cm
- マウント:FD
- 重量:235g
- 絞り羽根:8枚
- 絞り:F1.4~F22
- フィルター径:52mm
~ NEW FD 50mm F1.4までの歴代モデル ~
- 1965年 FL 50mm F1.4 4群6枚
- 1966年 FL 50mm F1.4 (MarkⅠ) 5群6枚
- 1968年 FL 50mm F1.4 (MarkⅡ) 6群7枚
- 1971年 FD 50mm F1.4 (Chrome Nose) 6群7枚
- 1973年3月 FD 50mm F1.4 S.S.C.(MarkⅠ) 6群7枚
- 1973年6月 FD 50mm F1.4 S.S.C.(MarkⅡ) 6群7枚
- 1979年 New FD 50mm F1.4 6群7枚
1979年から長期間製造されていたのでオールドレンズと呼ぶのはおこがましいかもしれません。モデルチェンジされることなくCanon最後のマニュアルフォーカス50mmF1.4レンズとなりました。6群7枚の8枚絞りという基本構成は現在のEF50mmF1.4にまで引き継がれています。
~ Canon Museumより抜粋 ~
「FL50mm F1.4 II(FD50mm F1.4)の光学系を発展させ、一層のコンパクト化と高コントラスト化を両立させたレンズ。標準レンズの中の標準レンズともいうべき高画質を備えている。またカラーバランスにも優れ、ISO推奨値とほぼ同じ値を有する。」
それでは、ここから試し撮りショットです。
使用カメラは「FUJIFILM X-T2」、フィルムシミュレーションは全て「PROVIA」です。
撮影場所:川崎市の王禅寺
撮影場所:横浜市の元町通り
いかがでしょうかね、前ボケ/後ボケ、解像度、赤の発色の感じ.....。開放でも安定した描写を見せてくれました。個人的にはこういう感じの描写は結構気に入っております。
それでは、また~。