FLEKTOGON 35mm F2.4 の近接撮影能力を試す
オールドレンズの代表的な存在として、とても評価の高い「CARL ZEISS JENA FLEKTOGON 35mm F2.4」ですが、その特徴の一つとして「最短撮影距離:20cm」があげられます。
本格的なマクロ撮影の場面では焦点距離50mm、100mmのマクロレンズには及びませんが、「焦点距離:35mm」+「最短撮影距離:20cm」のスペックでどんな撮影ができるのか試してみましょう。(今回使用しているカメラはAPS-Cフォーマットですので、実際の画角は約53mmになります。)
レンズ紹介記事はこちら...
最短撮影距離が短い...と言うことはわかって入手したわけですが、あらためて試してみたことは無かったのです。今回、屋外はむちゃくちゃ寒い(氷点下10℃!)ので部屋の中にある「物」撮りです。
カメラ本体の距離基準マークからレンズフードの先端までの実測は約13cmですから、最短撮影距離20cmまで近づくと、撮影対象物とレンズフード先端の間は約7cmまで寄ることができます。
当然のことながらピント合わせはシビアになります。近接域のピントリングのストロークは長く、距離指標値5cm分(「0.25m」から「0.2m」まで)動かすのにピントリングを1/4回転させる必要があります。
距離指標値「無限遠」から「0.2m」までの、最大レンズ繰り出し量は15mmあり、結構全長が伸びます。
画像はすべてノートリミング。「大きさ」がイメージしやすい対象物を選んだつもりですが、「FLEKTOGON 35mm F2.4」の近接撮影能力をイメージしていただけましたでしょうか。
雪や曇りの日が続いて、外はモノクロの世界。早く春になって色のある光景が来ないものかと、待ち遠しいこの頃であります。
以上、お粗末様でした。