オールドレンズのド定番 : PENTAX Super Takumar 55mm F1.8
前回の記事は「田んぼの雪解けが進んでコハクチョウがやってきました」とかいう話でしたが、その後、結構な雪が降りまして、田畑はまたたくまに雪原に戻りました....春の到来は足踏み状態です。
それはさておき、今回ご紹介するのはオールドレンズのド定番「PENTAX Super Takumar 55mm F1.8」です。
オールドレンズの入門的存在ですので一度は手にしたかたも多いと思いますが、私にとっては、このレンズは「新入りさん」です。
- APS-Cでは35mm換算で83mmくらいになる。中望遠の域に入り、入手してもあまり使う機会がないのでは...
- あまりに数が出回っているので、ちょっと面白みに欠けるかな。
- 基本、黄変レンズには手を出したくない。
- 転売ヤーさんの標的になってるので、程度の悪いものが流通しているのでは...
....などなどの理由により購入を見送っておりましたが、程度のいいものが適正な価格で入手できる機会があったので、物は試しということでゲットしました。
「Takumar」銘を冠する「 M42マウント/55mm F1.8」レンズの歴史は1958年まで遡るそうです。人気レンズですので、検索すればいくらでも情報があふれています。詳しい説明はそちらに任せるとして、ここでは大雑把に分類すると...
- 1958年 Takumar 55mm F1.8
- 同1958年 Auto Takumar 55mm F1.8
- 1962年 Super Takumar 55mm F1.8 (前期)
- 1965年 Super Takumar 55mm F1.8 (後期)
- 1971年 Super-Multi-Coated Takumar 55mm F1.8
- 1972年 SMC Takumar 55mm F1.8
....という具合になります。それぞれのモデルには、さらに細かなバリエーションがあるそうですから、もはや何を選べばいいのかわかりませんね。
私がチョイスしたのは1962年~1965年頃に製造された「Super Takumar 55mm F1.8 (前期)」です。その一番の理由は、黄変レンズではないから。
「トリウム(黄変)レンズの方が描写性能がいい」「黄変を避けるため前期型を選ぶべき」等々....所説有るようですが、私は「黄変」を避ける選択をしました。
そして、このレンズ特徴である「フレア」と「レトロな描写」を楽しむということで、あえてモノコートの「Super Takumer」を選択しました。
- 構成:5群6枚
- 最短撮影距離:45cm
- マウント:M42
- 重量:215g
- 絞り羽根:6枚
- 絞り:F1.8~F16
- フィルター径:49mm
ご近所で試し撮りです。カメラは「FUJIFILM X-T2」です。
まずは風景編。
50年以上前のレンズですから、遠景での描写に甘さがでるかなと心配してましたが、ある程度絞ればきっちり撮れます。評判のフレアの表現は?と思って逆光を狙ってみましたが...うまくいきませんでした。いろいろ試してみる必要がありそうです。
次は構造物編
ピント合わせもしやすく、使い勝手も上々ですね。
「F値もそこそこ明るく、コンパクトな設計、でも古い」そういうレンズって、なにかしら癖が強かったり、無理な部分が目につきがちですが、試し撮りした限りではそういう心配はなさそうです。さすが人気レンズだけあって安心して使えそうです。
使用カメラの紹介はこちら: