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一万円!の機械式腕時計 ~ オリエント バンビーノ 2nd Gen Ver.2

久々の更新です。このところ写真熱がすっかり冷めておりますので、腕時計ネタの連投です。というわけで....腕時計紹介記事第4弾。今回紹介するのは、とってもお安いクラシカルな自動巻き機械式腕時計 オリエント 「AC00009N」。通称「バンビーノ 2nd Generation Version.2 」です。

 

 

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1.「バンビーノ」といっても色々あります

「機械式時計」というと趣味の時計、高級な時計というイメージを持つかもしれませんが、このモデルは、あくまで安価な「実用機械時計」。このての製品は日本ではあまり評価されてませんが、「実用機械時計」は海外ではとても根強い人気のある市場です。その代表的なものがセイコーの「セイコー5」シリーズであったり、このオリエントの「バンビーノ」シリーズだったりします。ネットで検索すればたくさんのレビュー動画が見つかりますよ。

さて、この「バンビーノ 2nd Generation Version2 」、長ったらしい愛称ですが、簡単に解説すると..

・バンビーノ[banbino]....オリエントの低価格でクラシカルな機械式時計につけられた通称。

・Generation....1st Genは48743ムーブメントを使用した旧世代、2nd GenはF6系ムーブメントを使用した現行世代

Version....デザインの違いをによって、Version.1~Version.5と呼ばれるモデルがある。そのほかにオープンハート、スモールセコンドもある。

...というわけで私が紹介するのは、F6724ムーブメントを塔載した「2nd Gen」、ローマ数字を文字盤に配したデザインの「Ver.2」、クリームイエローカラーの商品型番「AC00009N」です。

2.この値段でいいんですか?

このモデル海外向けモデルですから時計屋さんに行っても売ってません。Orient usaでの販売価格は300$、タイミングにもよりますがAmazonでの販売価格は15,000円くらい。そしてセールの対象になると10,000円をきることも......。それでいて一応、「Made in JAPAN」です。「まじで、この値段でいいんですか?オリエントさん。」と聞きたくなるような価格設定です。当然チープな部分もありますが、一つは機械式時計が欲しいなと思ってる人には入門機として最適です。ある時のセールで10,000円をきっていたのを見つけ、えいや!とぽちりました。

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3.実はカジュアル系ウォッチは苦手です

私が所有してる腕時計はほとんどがスポーツタイプのもの。他にカジュアル系の時計も一時所有してましたが、みんな売られていきました。その時は気に入って購入するわけですが、なんとなく自分のライフスタイルに合わないような気がしてきて、次第に使用機会も少なくなり、さよならしてしまいました。そんななかで、この時計はしっかり手元に残っています。ローテーション率は低いのですが、デザインの魅力に魅かれ手放せないのです。

4.魅力的なデザインをレビュー

「この時計のデザイナーさん、うまいことやったな」と思います。はやりのアンティーク感を演出しながら、国産のどのメーカーにも無いとても個性的なデザインです。

文字盤....アンティーク感を印象付けるクリームイエローの文字盤、二重に刻まれたチャプターリング(文字盤の外周部)、「12/2/4/6/8/10」時位置にだけ配されたローマ数字のインデックス。女性も使えそうなデザインです。

....色気のあるブルーの針。秒針/分針がチャプターリングまで届いていて、時を正確に伝えようとする意志が感じられます。(分針がチャプターリングまで届いてない時計って意外と多い。そんな時計は時刻合わせをする時、位置合わせがしずらくてちょっといらつく。)

風防....もちろんサファイヤガラスなんてこの値段で使えません。しかし、特徴的な厚みのあるドーム型の風防は、安っぽさを感じさせません。

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5.ちょっと残念な点

ラグ幅....ラグ幅、つまりベルトの取り付け幅が21mm。市販ベルトの多くは偶数のものがほとんど。20mmもしくは22mmにしても、デザイン上の影響は無いんじゃないかと思いますね。選択肢が少なくて、ほんと困ります。

耐キズ....もう少し値段をあげてもいいので、キズが付きにくいようにケースのコーティングを強化するのもありだと思います。

ベルト....価格が価格ですから仕方ないですが、標準のベルトの安っぽさは否めません。でも、この手の時計はベルトを変えて楽しむのも魅力の一つ。ここに載せている写真は、社外品に変えた後の物です。ベルトを変えるとワンランク上の時計のように見えておもしろいですよ。

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6.注意すべきこと

個体差....この価格帯の時計が厳密な出荷検品を行っているとは思えません。そんなことをすれば値段が上がります。したがって、ある程度の精度差は許容する心構えが必要です。

メンテナンス....高級な時計は数年ごとに高いお金を払ってメンテナンスをするのが常識です。では、一万円の時計はどうするか.....。個人的な見解ですが、壊れれば使い捨てです。数千円で修理できるかもしれませんが、買い替えた方が精神衛生上もよろしいかと思います。

購入に際して....信頼できるルートから新品で購入しましょう。フリマサイトで安くも無い値段を設定して転売してる輩もいますが、保証も無ければ、いつ購入したのかもわからない怪しいものばかりです。良心的な値段でもない限り、手を出す意味がありません。

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7.SPECS

ムーブメント.....F6724(手巻き/ハック機能付き)

公称精度.....+25秒〜-15秒/Day

パワーリザーブ.....40時間

ケース....ステンレススチール、3気圧防水

ガラス.....ミネラル

Lug幅....21mm

ケースサイズ....幅40.5mm  厚さ11.8mm