NIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8
「NIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8」です。ニッコール千夜一夜物語第十四夜でも、はじめて近距離補正機構を搭載したモデルとして紹介されています。
7群9枚構成のレトロフォーカスタイプのレンズで、「最新の「AI AF Nikkor 24mm F2.8D」レンズと比較しても、さほど遜色のない高い描写性能」...とありますが、果たしてその実力はいかに....。
私が所有している個体は「C」付のマルチコートモデルで、かつAi改造されています。製造は1972年~1975年ですので45年くらい経過しています。
私がなぜこのモデルを購入しようと思ったのか...
- ニッコール千夜一夜物語でも紹介されている銘玉?レンズだから
- 中古市場での値段。程度のいいものが1万円以下で見つかります。24mm広角となると中古市場でも結構な値段のものがありますからね、その中でも比較的安値安定です。
- そして、なんといってもオールドニッコールに共通するこのメカメカしいデザイン。金属のピントリング、ずっしりくる重量感がなんとも言えません。
流通量が多かったせいか玉数は多く、簡単に見つけることはできますが、「C」付のマルチコートモデルか否か、Ai改造済か否かによって選択が限られてきます。古いモデルですのでコンディションのいいもの探すとなると意外と探すのは手間かもしれません。まぁ、そこがオールドレンズ探しの面白いところではあります。
ニッコールの 「24mm F2.8」の始まりは1967年までさかのぼります。簡単に変遷をまとめると....
- 1967年~ 「Nikkor-N Auto 」 最大絞り:F16 銘板:Nippon Kogaku Japan
- 1971年~ 「Nikkor-N Auto 」 最大絞り:F16 銘板:Nikon
- 1972年~ 「Nikkor-N・C Auto」 最大絞り:F16 Multicoat化
- 1975年~ 「Nikkor」 最大絞り:F22化 ラバーフォーカスリングの採用
- 1977年~ 「Ai Nikkor 24mm F2.8」
- 1981年~ 「Ai Nikkor 24mm F2.8S」
....以上のようになります。そして現在も販売されているのです。
- 構成:7群9枚
- 最短撮影距離:30cm
- マウント:F
- 重量:290g
- 絞り羽根:6枚
- 絞り:F2.8~F16
- フィルター径:52mm
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