お気に入りのレンズ : Canon NEW FD 35mm F2.0
決してオールドレンズ市場では人気があるとは言えないFDレンズですが、わたしは信じています、再評価され、そして注目される日が来ることを。
...という訳で1979年から1987年に製造された「Canon NEW FD 35mm F2.0」です。
FDレンズはNikonレンズに次ぐ市場流通量だと思うのですが、たくさん出回っているモデルと、そうでないモデルの差が大きいような気がします。
たくさん出回っているモデルとしては、「50/1.4」「 50/1.8」「 28/2.8」「 24/2.8」と言ったところでしょうか。35mmは意外と見かけません。
NEW FD 35mmにはF2.8とF2.0がありましたが、F2.0となるとさらに少ないようです。
このレンズは新宿の中古カメラ店で見つけました。少々予算オーバーでしたがコンディションも良かったので、思い切ってゲットしました。今ではお気に入りの一本です。
私はFUJIFILMのミラーレスカメラで遊んでますが、その組み合わせにおいては明るさ/ボケ/解像度/発色/コントラスト、扱い易さ、すべてにおいて優等生で、使っているのが楽しくなるレンズです。所有レンズから3本選べと言われたらこのレンズは外せません。
- 構成:8群10枚
- 最短撮影距離:30cm
- マウント:FD
- 重量:245g
- 絞り羽根:8枚
- 絞り:F2.0~F22
- フィルター径:52mm
「OLD FD」時代も含めると「35mm F2.0」はモデルチェンジを繰り返しています。
キャノンカメラミュージアムによると....
FD 35mm F2.0 (Ⅰ)1971/3発売 8群9枚 最小絞りF16 質量420g
FD 35mm F2.0 (Ⅱ)????/?発売 8群9枚 最小絞りF16 質量420g
FD 35mm F2.0 (Ⅲ)1973/1発売 8群9枚 最小絞りF16 質量420g
FD 35mm F2.0 S.S.C. (Ⅰ)1973/3発売 8群9枚(前玉凹レンズ)最小絞りF16 質量420g
FD 35mm F2.0 S.S.C.(Ⅱ)1976/4発売 8群9枚 最小絞りF22 質量345g
NEW FD 35mm F2.0 1979年 8群10枚 最小絞りF22 質量245g
初代からシャープな描写が評価されていたようですが、S.S.C.化される前まではモデルチェンジというより、もはや迷走??、苦心の跡が見て取れます。
S.S.C. (Ⅰ)までは質量420g、単焦点とは思えない重量級で、トリウムレンズを採用していたようです。
「NEW FD」になって設計を見直され、レンズ構成も8群10枚へ変更。重量/サイズもコンパクトになりました。購入にあたり「FD 35mm F2.0 S.S.C.(Ⅱ)」も候補に入れてましたが程度のいいものは玉数が少ないですね。
この「35mm F2.0」、海外でも結構、評価が高いようですよ。
このレンズを使った作例もおいおい紹介させていただきます。
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