カメラ好きの男は腕時計も好き ~ オリエント ダイバーズウォッチ 「トリトン」
今回は嗜好を変えて腕時計のお話です。
このブログは写真を中心に書いてますが、カメラ・レンズ好きの方の多くには、私のように機械式の腕時計も好きな方が多いのではないかしら....などと勝手な思い込みをしつつ、私の所有腕時計の中から、オリエント のダイバーズウォッチ RA-EL0002L「トリトン」の紹介をさせていただきます。お金持ちの高級時計自慢ではありませんのでご安心を。
- 1. オリエント は安物か?
- 2.RA-EL0002L 通称「トリトン」はどこで買えるか?
- 3.「ダイバーズウォッチ」には規格があります。
- 4.お気に入りポイント
- 5.ちょっと残念なところ
- 6.SPECS
1. オリエント は安物か?
オリエント?安物じゃないの? そんな声が聞こえてきそうですが、そうです安物です。見方を変えればとてもコスパが良いのです。セイコーやシチズンに比べれば、人気も知名度も劣ります。むしろ価格と機能のバランスを重視する海外市場で人気があると言っても過言ではありません。企業規模だって一流です。なんといってもEPSON傘下ですから。(経営がやばくなって傘下に収まっただけですけど)
2.RA-EL0002L 通称「トリトン」はどこで買えるか?
オリエントの ダイバーズウォッチRA-EL0002L「トリトン」は、普通に時計屋さんに行っても売ってません。オリエントさんの国内HPにも載ってません。悲しいことに価格.comにも載ってません。海外専売モデルだからです。では、どこで買えるのか......普通にAmazonさんで買えたりします。時計というのは、実際に手にとって装着感など確認したいところですが、こればかりは致し方ありません。逆輸入ということになりますので、価格は流動的です。取り扱いショップや時期にもよりますが4万円前後で買えるでしょう。逆輸入ゆえにショップによって、梱包(化粧箱)や保証内容が異なることがありますので、最安に飛びつかないように気を付けましょう。
3.「ダイバーズウォッチ」には規格があります。
「ダイバーズウォッチ」っぽい形をしていても、「200m防水」であっても、「DIVER`S」と表記できない時計があります。それはダイバーズウォッチに関するJIS/ISO規格に準拠していないからです。そのような時計には「WATER RESIST」とか「WATER RESISTANT」と記載されていて、「防水時計」に分類されます。
「DIVER`S」と表記するには「防水性」はもちろん、「回転ベゼルの装備」「視認性」「防磁性」「耐衝撃性」などといった基準をクリアする必要があります。(少なくとも日本のメーカーはこの表記基準に従ってると思います) そして、このトリトンは「DIVER`S」と表記することが許された時計です。この価格帯の時計には「ダイバーズウォッチっぽい」ものも結構あるので、本物の「DIVER`S」に拘るときはご注意を。
4.お気に入りポイント
「武骨さ」...
前述のように「DIVER`S」表記を許された頑丈な時計ですから、ごつくて重い。ブレスレットのコマ詰めした状態でも180g以上ありますから手首からビシビシ存在を主張してきます。昨今、軽い時計のほうが人気ですから「チタン」製の時計になれていると無理かもしれない。「ソーラー」「電波受信」「GPS」に「Bluetooth」といったハイテククオーツが目白押しのご時世ですが、こいつは機械式、時間と日付しか表示しません。それでいて重い。日によって精度もまちまちだったりして.....ちょっと手間がかかる。でもそこが可愛いのです。
「デザイン」...
「ダイバーズウォッチ」というのは、似たようなデザインになりがちですが、その中でもこの時計は独特の雰囲気を持ってるように思います。角を落としたツルリとしたケースデザイン、全体を15度傾けたような文字盤、4時位置の大きめの竜頭、パワーリザーブインジケータ.....見てて飽きません。
「コスパ」...
ORIENT WatchUSAのオンラインショップサイトでは700ドルくらいのプライスがついてますが、それは正規のオンラインショップでのお値段。前述のように実際のところ、そんなにしません。比較的公称精度の高い「40N5A」ムーブメントを塔載、JIS/ISOのダイバーズ規格に準拠していて、風防(ガラス)はサファイヤガラスを採用。それでいてこの価格帯での時計って.....あんまし無いですよ。わたしの知る限り。
「精度」....
これについては、はっきり言って個体による当たり外れがあります。一般的にはメーカー公称値より劣らない限り、不良品だと言って返品することはできないと思った方がいいでしょう。いくつか機械式の時計を持ってますが、実際使ってみたら、安物の方が精度が良かった....なんてこともあります。そんな中で、この個体については日差±5秒以内で動いてますので、あたりを引いたと思います。そんな時は安物でもお気に入りの一本になったりするわけです。
5.ちょっと残念なところ
..とまぁ、お気に入りの「トリトン」ではありますが、残念なところが2点。
1点目は、パワーリザーブ時間...
今時の機械式時計として40時間は短い。やはり丸二日分50時間は欲しいところです。
2点目は、ブレスレット...
値段が値段なので、値段相応と言ってしまえばそれまでですが、大振りで雑なつくりです。辛抱溜まらず、私は海外通販サイトから取り寄せて、社外品に交換しました。写真は交換済みの状態です。
6.SPECS
ムーブメント.....40N5A(手巻き/ハック機能付き/22石/6振動)
公称精度.....+25sec~-15sec/Day
パワーリザーブ.....40時間
ケース....ステンレススチール、20気圧防水(JIS Class1 DIVER)
ガラス.....サファイヤクリスタル(ARコーティング)
Lug幅....22mm
ケースサイズ....幅43.4mm幅(竜頭部除く) 高さ51.5mm 厚さ13.6mm
<参考リンク:「DIVERS」と「防水時計」の分類>
防水時計の種類と取扱い上の注意点を教えて | 日本時計協会 (JCWA)